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悪愛超訳#20

■第20話■

―1年後―



「ヨンギ、元気にしてる?」

インジョンは子供たちにチェロを教えている。
「先生は恋人居るの?」 「居るよ」
「でも一回も見たことないけど?」
「先生の目にしか見えないんだよ」




ヨンギはポップアーティストとして成功しニューヨークから帰国する。
迎えに来たジョンウにナ秘書に会いたくなかったか?と聞かれる。
ヨンギは心の中でインジョンへ話しかける。

「インジョン、どんな風に暮らしてるの?」




ヨンギはクリスチャンに会いに行く。
「もう会社には二度と戻ってこないのか?」
「背広は似合わないよ、今の方がいい」
「取締役会には顔を出すよな」 「そうだな」




ヨンギとインジョンはそれぞれ三尺へと向かう。
船着場で船を待っているインジョンを見つけるヨンギ。
「インジョン!」 ヨンギの声にインジョンは振り返る。
「久しぶりだね」 やさしく微笑むヨンギ。

二人は舟に乗りインジョンの父に会いに行く。
「パパ、パパが好きだったヨンギと一緒に来ました、嬉しいでしょう?」
「ヨンギは申し訳ないって・・・パパも仕方ないって分かってるよね?」




廃校を訪れたインジョンとヨンギ。
-キム・ゾエンの樹-
そこにはインジョンの植えた椿が赤い花を咲かせていた。
「私の為になくしてしまったじゃない」
「君の為だけじゃなかった、俺が疲れていて無理やり消そうとしたんだ」
インジョンはこの樹を植えながら、もしかしたらゾエンのおかげで
2人は出会い、愛し合えたのかもしれないと思ったと言う。
「この樹の花言葉、知ってる?“待つこと”」
「待つ?」
「この樹を見ながら待つことを学んでいるのかもしれない・・・
 花が散っても惜しがらずに待てば、必ずまた咲くじゃない」




会えて嬉しいのに2人の間にはぎこちない空気が流れる。
「叔父さん元気にしてる?」
「叔父さん結婚するのよ、チャンスクさんと」
「それは良かった!」

「もう帰らないと・・・」 「帰らないとな」




「元気にしてた?」
スランはミソがボーイフレンドと一緒に留学することをスファンに報告しに行く。
「あなたを訪ねて来る人あまりいなくて退屈でしょう?一緒に来る?
 でもあなたは一人でいること好きだったね」
留学先でうまくやっていけるか心配だと愚痴をこぼすスラン。
でもミソには自分やスファンのように寂しい思いはさせないと話す。

「ミソは彼をすごく好きみたい、女が男よりずっと好きだと疲れるのに・・・
 私に似てしまったみたい、私があなたをとても好きだったように・・・」




船着場に戻り、ヨンギはソウルまで送っていこうかというが
インジョンは市場に行くから一人で帰るという。
「じゃぁ行くよ」 背中を向けて歩き出す2人。
ヨンギは振り返ってインジョンの背中を見つめるがまた歩き出す。
インジョンもまた振り返り、ヨンギの車が去るのを切なく見つめていた。




ヨンギは自宅に帰る。
スランとミソが居なくなった後、義母と一緒に住むと話し、
わだかまりが解けた家族は楽しく食事をする。
その夜、苦しむヨンギにミソが気づき、スランも心配で見守る。
「インジョン・・・インジョン・・・」
うなされながら繰り返しインジョンの名を呼ぶヨンギ。
スランは苦しむヨンギを見て、スファンが最後に言った言葉を思い出す。




スランはインジョンを呼び出し 「本当にお前が憎い」 という。
「時間が経つほどあなたに申し訳ないと思う気持ちが増えました
 時間がたくさん経てば、あなたは私がもっと憎いでしょう・・・」
謝るインジョンにスランは決心して話し出す。

「同じ空の下に暮らしたくない、考えるのも嫌だ!だから私が居なくなる」
「私が居なければ、お前とヨンギ、少しはましでしょう?」

旅立ちの日、見送りに来たヨンギにも思うように生きなさいと話す。




ファン叔父とチャンスクの結婚式が行われ、
ヨンギはインジョンがチェロを演奏する姿を始めて目にする。
愛しく見つめるヨンギ、ヨンギの視線に気づいて見つめ返すインジョン。
結婚式が終わるとチャンスクが投げたブーケはヨンギのところに落ちた。
ブーケをインジョンにプレゼントするヨンギ。
インジョンはブーケを抱えて控え室に戻っていく。




暗い表情のインジョン。
帰ろうとドアを開くとそこにヨンギがたっていた。
ヨンギはインジョンを抱きしめる。




2人は廃校へと向かう。
手はしっかりつながれ、やさしい表情で見詰め合う2人。
「私たちもう二度と別れないよね?」
「俺たちは別れてなんかいない、ずっと愛し合ってたんだ、
 だからここまで来ることが出来たんだ」

そしてヨンギとインジョンは並んでシーソーベンチに座った。

(了)

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